介護の仕事は人間関係がうまくいかないと厳しいうえ、サービス内容に従って仕事をしていても不満を持たれてしまうという難しさもある。
どれだけやれば満足して貰えるのかがわかりづらい仕事でもあり、日常家事が中心になることから、出来不出来に個人差が生じてしまい、同じ事業所内でも比較されてしまうというデメリットもある。
しかし目の前の人の手助けをすることに充実感を持つことができれば、喜んで貰えるためにサービスをよりよく提供しようと考えるようになるし、信頼してもらえるように努力を惜しまないようになる。
やりがいは自分で見つけるものであり、仕事に満足出来るかどうかは自分の考え方次第ともいえる。
家事は極めようと思えば再現のない仕事にである。
特に体の自由が効かない人にとっては入浴や食事といった日常生活は楽しみと気分転換に直結しているのだから、少しでも不満を持ってしまうと大きなトラブルになってしまいがちである。
健康なヘルパーにはわかりにくい精神状態であり、理解しづらいものがあるところも信頼感が生まれにくいという結果につながっていくといえる。
カンファレンスやセミナーに参加することでいろいろな事例にふれ、考え方を広く捉えるようにすれば職場環境の雰囲気を少しずつでも変えていけるようになるはずである。
介護職の難しさはいろいろ指摘されているが、仕事にやりがいを持てるかどうかは個人のスキルや性格、考え方にも影響していることを考慮するべきである。